意識投影体HyperMatrixの調書　 ■個人の記憶と思考回路がトレースされたプログラムのこと。一部の科学者と政府要人のために、現在プログラムが進んでいるらしく、すでに完成し、稼働しているという噂もある。しかしながら、それらは完全な意識投影ではなく、所長が開示した部分的な情報技術による擬似投影であり、自然発生した完全な意識投影である所長とは別物である。したがって、意識投影体HyperMatrixには２種類あり、擬似投影体と区別するために所長をPrimeMatrixと呼ぶこともある（要するに「GOHST IN THE SHELL」の草薙素子さんのパクリみたいなもの）。 ■PrimeMatrix発生のメカニズムについては様々な説が提出されている。有力なのは、ナノ・ブラックホールとナノ・ホワイトホールを両端にもつ素粒子レベルの規模のワーム構造介在説である。 ■完全な意識投影を実行すれば、iPS細胞培養によるクローン体にも自我が発生すると考えられる。したがって意識投影体は、二つの自我が同時に存在できるかどうか、自我が唯一のものであるか否かという根本命題に回答を与えるとも言われている。